メフィーゴパック処方してみて思うこと
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メフィーゴパック処方してみて思うこと
2026年3月14日更新
中絶薬メフィーゴパックを処方して、もうすぐ3年になる。2026年2月末日現在で639例の方に処方を行った。当院では、1剤目服用時クラミジア感染症の診断がついた場合、当院ではミフェプリストンを服用後2時間してからジスロマック250mgを4錠服用するように指導して帰宅させる。また、2剤目服用時発熱があり、検査でインフルエンザB型感染症と診断した場合、ミソプロストール服用後2時間以降にタミフルを服用する指示を出して、インフルエンザ感染症のガイドラインに沿って帰宅させた。新宿の患者さんであったので可能であったが、遠方の患者さんの場合は帰宅させることをためらうが、おそらくインフルエンザ感染症のガイドラインに沿って同じことをしたと思う。記憶に残る症例を経験した。2剤目服用後一時帰宅させた外国留学生(新宿区在住)は1週間後に出血と腹痛で救急車を依頼して受診してきた。すぐにMVAの吸引法で子宮内容除去を行い止血した。今後は2日ないし3日後に受診させ、胎嚢を認めたら手術の可能性になると説明することにした。2剤目服用後、院内で下腹部痛が強く、嘔吐、下痢も伴う場合はパンツ型おむつをはかせてベッドに寝かせる。お腹をあっためるカイロ(電子レンジ3分であったまる)、嘔吐物入れは必需品である。痛みが和らいだあたりに胎嚢排出されたと思われる。当院では胎嚢排出した後は数日間出血が多いこと、腹痛は直後の6時間は続くことを丁寧に伝える。2週間当たりで出血は止まるか少なくなると説明を加える。次の月経は5から6週間後に来る予定です。出血が止まる2から3週間目あたりに逆に増えるときは受診してくださいとお願いしている。2週間以降の少量出血はプラノバールを処方して管理している。前回も述べたが、妊娠によるつわりがひどく薬が飲めない方、小さなお子さんがいて、早く終わりたい方、仕事が忙しく早く中絶をしたい方、過去に経口中絶薬を服用してイメージが悪かった方、妊娠9週1日以上の方は、吸引法(MVA、EVA)の手術が最適です。それ以外の方は個人的に中絶薬がいいと患者さんに伝えます。WHOが推奨している。欧州では50%、北欧は90%以上中絶薬ですと合わせて説明する。無床クリニックでも中絶薬処方が解禁される方向となっている。本年度の後半に認可されると思われる。ただし、個人的には2剤目服用後すぐに帰宅させないで、4時間は院内に待機した方が患者さんにとっていいと思う。服用後4時間で8割が中絶を完了するためである。「医療機関から16Km以内」でかつ「処方クリニックが所在する2次医療圏または周産期医療圏内」であれば帰宅可能とするこの許可基準はどちらか一方を満たせばいいとするのが現実的と思われたが、厚労省の指示には正しく従わなければいけない。体重が110㎏以下の方、帝王切開の既往の方、初めての妊娠で経管拡張がしにくい妊娠週数が4週から5週の方、麻酔が喘息等でしにくい方など問題なく処方できるのは、経口中絶薬の利点と思われる。経口中絶薬での中絶は、生理の二日目のように内容が内から外に出る中絶で普通に生理のある方は可能である。
2025年3月2日更新
中絶薬メフィーゴパックを処方して、1年半が過ぎました。2025年2月末日現在で365例の方に処方を行いました。感染症、重度の子宮出血は経験しません。1剤目服用から2日後の2剤目服用までに少量出血が二人に一人、つわりは少し増してくる傾向を認めます。2剤目服用して平均4時間で約8割の方は中絶が完了します。膣式超音波検査で胎嚢を認めないことで中絶完了としています。外科手術による吸引法(MVA、EVA)の手術がいい症例は妊娠によるつわりがひどく薬が飲めない方、小さなお子さんがいて、早く終わりたい方、仕事が忙しく早く中絶をしたい方、過去に経口中絶薬を服用してイメージが悪かった方、妊娠9週1日以上の方です。2024年11月に厚生労働省が、無床クリニックでも処方を解禁する方向を表示しましたが、なぜか延期となりました。2剤目服用した後、帰宅可能にする案もありましたが中止となり、処方したクリニックに容易に通院可能な医療機関から16Km以内でかつ処方クリニックが所在する2次医療圏または周産期医療圏内であれば帰宅可能と変更になりました。具体的には、たつきクリニックの場合は、新宿区、中野区、杉並区に在住の患者さんは2剤目服用後帰宅可能です。個人的には2剤目服用後4時間で8割中絶完了するため、4時間は院内に待機した方が患者さんにとっていいと思います。ネットで中絶薬のリスクに膣からの大量出血を起こすこと、耐え難い腹痛を起こすことがあげられていますが、それは欧米での妊娠10週から12週の副作用と思われます。厚労省が治験を行い認可した妊娠9週以下では、そういうことはありません。1剤目服用後に薬のためか、生理的なものかはわかりませんが、少しむかむかが上昇すること、少量出血が二人に一人ある程度です。当院では吐き気止めの薬を予防的に処方しています。また、中絶完了後2~3日出血は手術を行った場合よりやや多めです。残留卵膜の排出のためと思います。1か月後に少量であった出血が多くなることが100人に1人ほどあります。卵膜が出にくくなっているために出血が増加したと思われます。受診していただき外来にて卵膜を除去し帰宅していただきます。体重が110㎏以下の方、帝王切開の既往の方、初めての妊娠で経管拡張がしにくい妊娠週数が4週から5週の方、麻酔が喘息等でしにくい方など問題なく処方できるのは経口中絶薬の利点と思われます。吸引法の手術は外から子宮内に入り吸引を行う。経口中絶薬は生理の二日目のように内より外に出る中絶です。普通に生理のある方は可能です。わたくしは、5年以内に欧米と同じく経口中絶薬が5割を超すと思っています。
2024年7月26日更新
中絶薬メフィーゴパックを処方して、1年を過ぎようとしている。2024年7月末日現在で240例の方に処方を行った。感染症、重度の子宮出血は経験しない。1剤目服用から2日後の2剤目服用までに少量出血が二人に一人、つわりは少し増してくる傾向を認める。2剤目服用して平均4時間で中絶が完了する。膣式超音波検査で胎嚢を認めないことで中絶完了としている。医療出血外科的手術は現在ほとんどないが、2剤目服用後7時間経つと手動式陰圧吸引法MVAの手術の話を始める。当院ではこの手術料金は頂かないので、夕方には皆さん入院しないで歩いて帰宅される。経口中絶薬は院内で待機してもらうだけで中絶が完了するため、個人的にはナースによる痛みと出血の看護が中心となっている。妊娠5週で頸管拡張ができない患者さんに手術を中止して、経口中絶薬を勧め、スムーズに中絶完了した症例を経験した。体重が80㎏以上の方、帝王切開の既往の方など問題なく処方できるのは経口中絶薬の利点と思われる。再度妊娠して中絶薬希望の患者さんも増えてきている。WHOは妊娠12週0日以下に中絶薬を推奨しているが、日本は9週0日(1剤目服用日)以下です。なぜ?と考えるときがある。最近思うのは、この3週間の間にネットで大きく副作用といわれている、大量出血、感染症(中絶完了までに時間がかかり発熱する)を起こすのではないかと考えている。
2024年3月22日更新
2023年4月に認可された中絶薬メフィーゴパックを同年6月21日より処方を開始しました。2024年2月末日現在で150例。感染症、重度の子宮出血はなく、外科的手術は2例でした。外科的に吸引手術に移行した方は、1例は妊娠悪阻で1剤目服用後10分以内に薬をもどした方です。もう1例は妊娠9週の方で、夕方近くになったため、手術を希望した方です。1剤服用後は吐き気が増す傾向にあります。2剤目を午前9時30分に服用して、午後2時までに70%は終了します。午後5時までには28%近く終了します。1剤目服用後、強い吐き気(悪阻)で救急外来受診して嘔吐剤の注射を受けて帰宅した方が2例ありました。WHOは妊娠12週以下に中絶薬を推奨しています。また、欧米、カナダ、オーストラリアは70%の方が中絶薬を選択しています。日本では、妊娠9週以下が適応ですが、重度の子宮出血、それに伴う外科的手術はありません。子宮感染症は術前に感染症の検査を十分行えば予防できます。初めて中絶薬を処方される先生は妊娠7週以下から始められることをお勧めします。