人工妊娠中絶
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人工妊娠中絶
人工妊娠中絶
当院では、外科的処置である中絶手術(吸引法)と、内科的処置である経口中絶薬での対応が可能です。
吸引法での中絶手術はWHOが安全性を推奨しています。
静脈麻酔で行い意識は全くありません。麻酔後に特性スポンジ(子宮頚管拡張目的)を入れます。
20~30分寝ている間に手術は終わります。手術中は痛みも意識もありませんのでご安心ください。
手動真空吸引法(MVA)
手動真空吸引法(MVA)とは、ポリプロピレン製の細く柔らかい管を子宮の中に入れ、そこに吸引をかけることで子宮内の胎児や胎盤などを吸い取る方法になります。
電動ポンプではなく手動で吸引することで、細かい調整ができ、母体に与える負担が少ない手術方法でもあります。
電動吸引法(EVA)
電動吸引法(EVA)とは、筒状になった金属棒を子宮の中に入れ、そこに吸引をかけることで子宮内の胎児や胎盤などを吸い取る方法になります。
手術にかかつ時間が短く(5~10分以内)、母体に与える負担が少ない手術方法でもあります。
経口中絶薬
日本で今年4月に初めて承認され使用可能となりました。
処方が可能な医療機関は、以下の通りです。
・母体保護法指定医であること
・処方登録を受けた医師であること
・有床診療所であること
中絶薬は2つの薬剤(ミフェプリストンとミソプロストール)を使用します。
妊娠9週0日以下であれば、経口中絶薬での処置が可能です。
料金は、中絶薬55,000円+処置 50,000円(税込)となります。
内服前の検査費用と処置は、無料です。
メフィーゴパック処方してみて思うこと
2024年7月26日更新
中絶薬メフィーゴパックを処方して、1年を過ぎようとしている。2024年7月末日現在で240例の方に処方を行った。感染症、重度の子宮出血は経験しない。1剤目服用から2日後の2剤目服用までに少量出血が二人に一人、つわりは少し増してくる傾向を認める。2剤目服用して平均4時間で中絶が完了する。膣式超音波検査で胎嚢を認めないことで中絶完了としている。外科的手術は現在ほとんどないが、2剤目服用後7時間経つと手動式陰圧吸引法MVAの手術の話を始める。当院ではこの手術料金は頂かないので、夕方には皆さん入院しないで歩いて帰宅される。経口中絶薬は院内で待機してもらうだけで中絶が完了するため、個人的にはナースによる痛みと出血の看護が中心となっている。妊娠5週で頸管拡張ができない患者さんに手術を中止して、経口中絶薬を勧め、スムーズに中絶完了した症例を経験した。体重が80㎏以上の方、帝王切開の既往の方など問題なく処方できるのは経口中絶薬の利点と思われる。再度妊娠して中絶薬希望の患者さんも増えてきている。WHOは妊娠12週0日以下に中絶薬を推奨しているが、日本は9週0日(1剤目服用日)以下です。なぜ?と考えるときがある。最近思うのはこの3週間の間にネットで大きく副作用と言われている、大量出血、感染症(中絶完了までに時間がかかり熱発する)を起こすのではないかと考えている。
2024年3月22日更新
2023年4月に認可された中絶薬メフィーゴパックを同年6月21日より処方を開始しました。2024年2月末日現在で150例。感染症、重度の子宮出血はなく、外科的手術は2例でした。外科的に吸引手術に移行した方は、1例は妊娠悪阻で1剤目服用後10分以内に薬をもどした方です。もう1例は妊娠9週の方で、夕方近くになったため、手術を希望した方です。1剤服用後は吐き気が増す傾向にあります。2剤目を午前9時30分に服用して、午後2時までに70%は終了します。午後5時までには28%近く終了します。1剤目服用後、強い吐き気(悪阻)で救急外来受診して嘔吐剤の注射を受けて帰宅した方が2例ありました。WHOは妊娠12週以下に中絶薬を推奨しています。また、欧米、カナダ、オーストラリアは70%の方が中絶薬を選択しています。日本では、妊娠9週以下が適応ですが、重度の子宮出血、それに伴う外科的手術はありません。子宮感染症は術前に感染症の検査を十分行えば予防できます。初めて中絶薬を処方される先生は妊娠7週以下から始められることをお勧めします。
料金表
人工妊娠中絶の手術費用は、手術手技により異なります。
また、中絶手術は母体の安全のことを考え、妊娠してから6週目~8週目までに手術をするのが良いです。
当院では、良心的な治療費を心掛けております。
各種料金は下記一覧をご覧ください。詳しい料金内容についてはお問い合わせくださいますようお願いします。
手動真空吸引法(MVA)
内容 | 料金(税込) | |
---|---|---|
初診料 | ※超音波検査または妊娠反応含む | 無料 |
性病検査 | 術前の性病検査も無料で行っております | 無料 |
子宮頚管拡張費 | – | 無料 |
妊娠中絶手術費用 | 妊娠7週0日まで | 95,000円 |
妊娠8週0日まで | 95,000円 | |
妊娠9週0日まで | 95,000円 | |
妊娠10週0日まで | 95,000円 | |
妊娠11週0日まで | 95,000円 | |
妊娠12週0日まで | 95,000円 | |
妊娠13週0日まで | ご相談 | |
術後診察 | – | 無料 |
電動吸引法(EVA)
内容 | 料金(税込) | |
---|---|---|
初診料 | ※超音波検査または妊娠反応含む | 無料 |
性病検査 | 術前の性病検査も無料で行っております | 無料 |
子宮頚管拡張費 | – | 無料 |
妊娠中絶手術費用 | 妊娠7週0日まで | 75,000円 |
妊娠8週0日まで | 75,000円 | |
妊娠9週0日まで | 75,000円 | |
妊娠10週0日まで | 75,000円 | |
妊娠11週0日まで | 75,000円 | |
妊娠12週0日まで | 75,000円 | |
妊娠13週0日まで | ご相談 | |
術後診察 | – | 無料 |
当院では、各種クレジットのお支払い方法を完備しております。以下のカードでお支払いが可能です。
※一括・分割カード払いが可能です。
同意書のダウンロードはこちら
プリントできない方は、同じ内容で同意書を作成いただき、ご署名ご捺印いただければお受けします。
中絶手術をお受けするには、事前のご予約が必要となります。
中絶手術ご予約フォームから必要事項を記入のうえ、お申し込みください。
FAQ
Q.中絶手術は妊娠何週まで受けられるのですか?
中絶手術が受けられるのは妊娠21週6回までと「母体保護法」という法律に規定されています。また「母体保護法」では中絶手術を受けるための条件などが細かく定められています。当院では12週未満(妊娠3ヶ月まで)をお受けしています。
Q.中絶手術を受けようと思うのですが・・・
中絶手術は母体保護法指定医のみに許されています。まずは母体保護法指定医師に相談し、正しい施設で、適切な診断、治療を仰いでください。
Q.受診日当日の中絶手術は可能ですか?
受診日当日の手術も可能です。お問い合わせフォームまたはお電話にて必ず事前予約をお願いいたします。
Q.中絶手術を受けてからも病院に通わないといけないのですか?
手術後の状態を確認するために、術後5日~14日を目安に受診に来てください。問題が無ければ、入浴や仕事、スポーツなどの許可をいたします。その後2週間ほど開けて出血がないことを確認できましたら、終了となります。自己判断をせず、必ず受診をするようにしてください。
Q.中絶手術後の日常生活で注意することはありますか?
日常生活で注意が必要なのは、何をするにも無理をしないということになります。また、1度目の検診までは入浴を控えシャワーだけで済ませるようにしてください。
Q.立ち仕事をしているのですが、手術後は仕事を休んだ方がいいですか?
普段から行っている仕事であれば、原則行っても問題はありません。ただし、発熱や多量に出血が続いている時は、仕事をお控えください。
Q.中絶手術にかかる時間はどのくらいですか?
中絶手術の時間は5~10分以内で終了いたします。
Q.中絶手術後の食事について教えてください。
食事は退院後すぐに通常の食事を取ることが可能です。ただし、刺激物などは2~3日間はお控えください。
Q.中絶手術後に出る症状はどのようなものなのでしょうか?
個人差はございますが、手術4、5日後から出血や腹痛が生じ、1~2週間程度出血が続くこともございます。
また、出血が全くない場合もございますが、当院の指示をしっかり守って検診にも来るようにしてください。